DJIのOsmoActionとGoPro Hero7 Blackのスペックの違いを徹底比較!

 民間ドローン市場を独占するDJIが満を辞して発売したアクションカメラ「OsmoAction」。デザインや機能、それから販売価格においてもかなりGoPro Hero7 Blackを意識しており、その類似性にも注目が集まっていますが、今回は似ているからこそ具体的な違いが知りたいということで、OsmoActionとGoPro Hero7 Black(以下、GoPro)の主な機能のスペックの違いについて比較してみたいと思います。

 なお、OsmoActionの特徴や実際の開封の様子などはこちら。

OsmoActionとGoPro Hero7 Blackの主な機能の有無

 では、まずは詳細な違いの前にOsmoActionとGoProの主な機能の有無に関して表にまとめてみたいと思います。「」はその機能があり、「×」はないということになります。また、異なる項目はピンク色になっています。

機能 OsmoAction GoProHero7Black
動画撮影
HDRビデオ ×
静止画撮影
HDR静止画
タイムラプス
ハイパーラプス ×
スローモーション
ビデオ安定化
耐水性
ライブストリーミング ×
音声操作

 主な機能として11項目挙げてみましたが、これら代表的な機能においては双方に大きな違いはなく、どちらもアクションカメラに必要な機能は十分持ち合わせているということが分かりますね。

 一応、違いとしては「ライブストリーミング」や「ハイパーラプス」といった機能はGoPro Hero7 Balckのみで、逆にHDRの動画撮影に関してはOsmoActionのみの機能となっています。

OsmoActionにしかない主な機能

  • HDR動画撮影機能

GoProにしかない主な機能

  • ハイパーラプス
  • ライブストリーミング

動画(ビデオ)のスペックの違い

 それでは、それぞれの具体的なスペックの違いについて1つずつ見ていきたいと思いますが、まずは、メインでもある動画のスペックの違いから見ていきましょう。

解像度

 動画において一番気になるのが、解像度ですが双方の違いは下表のようになっています。

解像度 OsmoAction GoProHero7Black
4K60P(16:9)
4K50P(16:9)
4K48P(16:9) ×
4K30P(16:9)
4K25P(16:9)
4K24P(16:9)
4K30P(4:3)
4K25P(4:3)
4K24P(4:3)
2.7K120P(16:9) ×
2.7K100P(16:9) ×
2.7K60P(16:9)
2.7K50P(16:9)
2.7K48P(16:9) ×
2.7K30P(16:9)
2.7K25P(16:9)
2.7K24P(16:9)
2.7K60P(4:3) ×
2.7K50P(4:3) ×
2.7K30P(4:3)
2.7K25P(4:3)
2.7K24P(4:3)
1440P(120fps) ×
1440P(100fps) ×
1440P(60fps) ×
1440P(50fps) ×
1440P(30fps) ×
1440P(25fps) ×
1440P(24fps) ×
1080P(240fps)
1080P(200fps)
1080P(120fps)
1080P(100fps)
1080P(60fps)
1080P(50fps)
1080P(48fps) ×
1080P(30fps)
1080P(25fps)
1080P(24fps)
960P(240fps) ×
960P(200fps) ×
960P(120fps) ×
960P(100fps) ×
720P(240fps)
720P(200fps)
720P(60fps) ×
720P(50fps) ×

 このように解像度の種類には結構違いがあり、GoPro Hero7 Blackの方が圧倒的に多く、あらゆる解像度での撮影が可能になっています。

視野角

 続いて、視野角の違いはどうなっているでしょうか?

名称 OsmoAction GoProHero7Black
レンズ 単焦点 単焦点
視野角 広角(145度) 広角
superview
魚眼無効
F値 2.8 2.8

 レンズはどちらも単焦点でF値に関しても2.8で同じ数値になりますが、視野角に関しては、OsmoActionは「広角」のみに対して、GoProは「広角」に加え、「superview」、さらに魚眼を無効にすることにも対応しています。

 このように視野角に関してもGoProの方がOsmoAtionよりも多機能ですね。

HDR

 動画のスペックの関しては、ここまで見るとGoProの方に軍配が上がりそうですが、OsmoActionにはあってGoProにない機能もあります。それがHDRでの動画撮影です。

 HDRとは、「High Dynamic Range」の頭文字を取ったもので簡潔に言うと、従来のSDRよりも広範囲に明るさを認識してくれるので、より鮮明で鮮やかな映像を撮影することができます。

 言葉ではなかなかわかりづらいかもしれないと思うので、DJIの公式Youtubeの映像をキャプチャした画像がこちら。左がHDRオフで右がHDRオンの状態になります。

 画像で見ると分かるように明暗の差がくっきりとしていて、より高精細になっているということが分かると思います。

 基本的な動画スペックに関してはGoProの方が高いですが、このHDRでの動画撮影機能はOsmoActionにしかないので、OsmoActionにとっては大きなストロングポイントの1つかと思います。

 ただし、注意点としてこのHDR動画撮影モードではビデオ安定化機能が使えないので、定点撮影等のブレの少ないシーン等での使用がメインになるかと思います。もしくは、別売りのジンバル等を使用して撮影するかですね。

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静止画(写真)のスペックの違い

 動画に続いて、静止画(写真)のスペックの違いを確認していきたいと思います。

撮影モード

 まずは、撮影モードを比較していきます。

モード OsmoAction GoProHero7Black
シングル
カウントダウン
タイマー
(タイムラプスフォト)
バースト(連写)
AEB ×
ナイトフォト(夜間) ×
ナイトラプス ×

 撮影モードに関しては、表で見るとGoProの方が多機能のように見えますが、設定を調整することでOsmoActionでも同等の撮影が可能なので、撮影モードに関する違いはほとんどないと言っていいでしょう。

 ただし、OsmoActionにはAEBという機能が付いていますが、この機能はGoProにはないのでそこだけ違いがあります。

カウントダウン

 では、より詳細な違いを確認していきます。まずは、カウントダウン機能になります。いわゆるセルフタイマー機能ですね。

OsmoAction GoProHero7Black
1/2/3/5/10秒 3/10秒

 カウントダウン機能に関しては、GoProが3秒と10秒しかないのに対して、OsmoActionは1〜10秒の間で5種類の秒数設定が可能になっています。自撮りや集合写真に限って言えば、GoProの2種類でも十分かと思いますが、シーンによっては細かく設定したい場合などもあるかと思うので、カウントダウン機能に関してはOsmoActionの方が多機能で便利かもしれません。

タイマー(タイムラプスフォト)

 続いて、OsmoActionではタイマーと呼称されていますが、等間隔で静止画の撮影ができるタイムラプスフォト機能になります。

OsmoAction GoProHero7Black
0.5/1/2/3/4/5/8/10/15/20/35/45/65/125秒 0.5/1/2/5/10/30/60秒

 これも表の通りで、カウントダウン同様OsmoActionの方が幅広く秒数設定ができるようになっています。タイムラプスフォトの場合は秒数設定によって出来上がりも大きく異なってくるので、この点はOsmoActionに利点があるように思います。

バースト(連写)

 続いて、バースト(連写)機能も見ていきましょう。

OsmoAction GoProHero7Black
3/5/7P 最大30P/秒

 バースト撮影に関しては、OsmoActionは3、5、7と3種類の連写モードが用意されているのに対して、GoProは最大で1秒間に30枚まで連写撮影が可能になっています。また、3秒間で10枚撮影するといったような特殊な撮影も可能になっているので、この点ではGoProの方が多機能ということになるかと思います。

AEB

 さきほど、OsmoActionにしかない「AEB」という機能があると紹介しましたが、このAEBという機能はカメラが自動で違う露出の写真を複数枚撮影してくれる機能になります。

 具体的には、下の画像のように露出の違う写真を一度で撮影することができます。

ナイトフォト(夜間)

 ナイトフォトという機能はGoPro特有の機能になり、その名の通り夜間などの暗いシーンでの撮影に役立ちます。

 しかし、ナイトフォトという名称を付けているだけで単にシャッタースピードを遅くしてシャッターを長く開いているだけです。いわゆる暗部撮影の際によく使われる光量をなるべく多く取り込むスローシャッターという撮影手法です。

 OsmoActionにはナイトフォトという機能はありません。ただし、後述しますがシャッタースピードを細かく調整することができるのでナイトフォトと同じような写真を撮影することが可能です。

 ただ、カメラにあまり詳しくない方や初心者の方には便利な機能だと思うので、この点はGoProが優れているわけではありませんが、より親切という感じでしょうか。

ナイトラプス

 ナイトラプスもGoPro特有の機能ですが、ナイトフォトと同様でスローシャッターと同じ原理の撮影を等間隔で撮影しているだけなので、OsmoActionでも同様の設定にすれば同じような撮影をすることは可能です。

タイムラプス(ビデオ)のスペックの違い

 続いて、現代のカメラには欠かせない機能の1つになった「タイムラプス」についても比較していきましょう。

タイムラプスの間隔

 まずは、タイムラプスにおいてとても重要になる間隔の設定の違いを確認してみましょう。

OsmoAction GoProHero7Black
0.5/1/2/3/4/5/8/9/10/13/15/20/30秒 0.5/1/2/5/10/30/60秒

 上表の通り、違いとしてはOsmoActionの方がより細かく間隔を設定することが可能になります。これは静止画のタイマー機能でもOsmoActionの方が細かく設定できたので、OsmoActionはこういった間隔設定の細かさなどでGoProに対抗しているのだと思います。ただし、最大間隔としては60秒とGoProの方が長い間隔設定が可能になっています。

タイムラプス撮影が可能な解像度

 タイムラプスは間隔の違いも大事な要素ですが、通常の動画撮影同様、撮影が可能な解像度も重要な要素になります。この点の違いも確認しましょう。

解像度 OsmoAction GoProHero7Black
4K
2.7K
1440P ×
1080P

 どちらも1080Pから4Kの間でタイムラプスの撮影が可能になっていますが、OsmoActionは通常の動画撮影同様1440Pでの撮影ができません。この点はGoProの方に利点がありますね。

スローモーションのスペックの違い

 OsmoActionもGoProもアクションカメラなので、アクティブなシーンでの撮影が多くなりますが、躍動的な映像を作成する上でとても効果的なエッセンスになってくれるのがスローモーション映像になります。激しい動きのスローモーション映像は目視では認識できない細部の動きまで表現してくれるので、より印象的で表現の幅を広げてくれます。

 スローモーションに関してはOsmoActionとGoProどちらも最大で8倍速での撮影が可能になっており、OsmoActionでは4倍速と8倍速の種類がスローモーションモードに用意されています。

 GoProにはスローモションというモードはありませんが、1080P等に用意されている240FPSというフレームレートを選択すれば8倍速のスローモーション動画を撮影することができます。

 スローモーション撮影に対応している解像度の違いはこちらになります。

解像度 OsmoAction GoProHero7Black
1080P
960P ×
720P

 OsmoActionには960Pという解像度は用意されていないので、この点でもGoProの方がスペック的には優っていると言えそうです。

ビデオ安定化

 激しい動きを伴うシーンでの撮影がメインとなるアクションカメラには、高い手ぶれ補正機能が求められます。

 GoProは、今回比較対象としているHero7 Blackに至るまでこのビデオ安定化の精度を着実に高めてきており、Hero7 Blackでは「HyperSmooth」という高い手ぶれ補正機能を搭載したことが話題となりました。

 一方、OsmoActionもドローンで培った補正技術を存分に活かし「RockSteady」という精度の高い手ぶれ補正機能を搭載しています。

 どちらも手ブレ補正に関しては高い精度があり、ブレの補正具合に関してはそこまで大きい差はないように思います。

 しかし、OsmoActionの場合、RockSteadyをオンにすると画角がクロップされてとても狭くなってしまいます。その点GoProはHyperSmoothをオンにしてもワイドな映像のまま撮影できるので、この点においては、手ブレ補正の精度的には大きな違いはないが、画角に大きな差が出てしまうという違いがあります。

 アクションカメラは目視で確認しながら撮影するよりも、動きながら撮影することが多いため画角は広い方が何かと便利です。そういった観点から見るとこの点もGoProに優位性があるように思います。

シャッタースピードの違い

 カメラに少し詳しくなってくると、設定を細かく調整することでより印象的な写真が撮れるようになってきます。その中でも重要な要素がシャッタースピードという機能になります。シャッタースピードは、細かく調整することでレーザービーム撮影や星空の撮影が可能になり写真の面白さがグッと広がります。

 そんなシャッタースピードの調整範囲の違いも確認してみましょう。

動画

 まずは、動画モードの場合のシャッタースピードの調整。

OsmoAction GoProHero7Black
120~1/8000秒 1/30〜1/960秒

 ご覧の通りOsmoActionの方がより大きい範囲での調整が可能になっています。

静止画

 続いて、静止画撮影の場合のシャッタースピードの調整

OsmoAction GoProHero7Black
120~1/8000秒 1/125~1/2000秒

 静止画の場合においても、OsmoActionの方が幅広い範囲でシャッタースピードの調整が可能となっていますね。

 シャッタースピードの調整はOsmoActionの強みの1つと言われていますが、動画、静止画モードともにGoProに比べて幅広い範囲で調整が可能となっており、この点に関してはOsmoActionの方が優れていると言えるでしょう。

ISOの違い

 シャッタースピードの違いについて紹介しましたが、シャッタースピード同様に細かい高度な設定に「ISO感度」があります。

 ISO感度とは簡潔に言うと、レンズに入ってくる光をどれくらい増幅させるかを決める指標になり、撮影する映像や写真の明るさに大きな影響を与えます。先ほどシャッタースピードを調整できると説明しましたが、シャッタースピードは早くすると暗くなり、遅くすると明るくなるという性質があります。そうすると、できる限りシャッタースピードを開いたまま(遅くする)で撮影したいシーンだけど、それだと明るくなりすぎるといった場合などあるかと思いますが、そういった場面でその明るさの微妙な調整をしてくれる機能の1つがISO感度になり、これもカメラにおいてとても重要な要素の1つになります。

OsmoAction GoProHero7Black
100-3200 100-6400

 ISO感度に関しては、GoProの方が100-6400というかたちでOsmoActionよりも幅広い範囲で設定できるので、ISO感度に関してはGoProの方がより詳細な設定ができるということが分かります。

耐水性の違い

 アクションカメラにおいて耐水性は必須になりますが、耐水性の違いも確認してみましょう。

OsmoAction GoProHero7Black
11M 10M

 耐水性に関しては、どちらも防水ケース等のハウジングをしない状態でそれぞれOsmoActionが水深11M、GoProが水深10Mまでの防水性があります。

 なお、ハウジングをすればどちらも水深60Mくらいまで防水性を向上させることができます。

 耐水性においては、双方にほとんど差はありませんね。

音声操作

 スポーツなどのアクティブシーンでの使用がメインとなるアクションカメラでは音声による操作も便利な機能になりますが、この違いについても確認してみましょう。

対応言語

 まずは、音声操作に対応している言語の違いはこちら。

言語 OsmoAction GoProHero7Black
英語
中国語
日本語 ×
フランス語 ×
ドイツ語 ×
イタリア語 ×
ポルトガル語 ×
ロシア語 ×
スペイン語 ×
韓国語 ×

 違いは歴然ですね。GoProは幅広い言語に対応しているのに対して、OsmoActionは現時点で英語と中国語のみの対応になっています。

コマンド一覧

 続いて、音声操作のコマンドの違いがこちら。

アクション OsmoAction GoProHero7Black
電源オン ×
電源オフ
ビデオスタート
ビデオストップ
写真撮影
スクリーン切り替え ×
連写撮影 ×
タイムラプスビデオ × ×
タイマー(タイムラプスフォト) ×
撮影モード切り替え ×

 コマンドに関しても大きく差がありますね。OsmoActionが基本的なコマンドしかないのに対して、GoProは様々なコマンドに対応しているのが分かりますね。

まとめ

 ということで、DJIのOsmoActionとGoPro Hero7 Blackのスペックを比較してみました。

 細かく比較していたら、ちょっと長くなってしまったので最後に本記事の要点等をまとめてみたいと思います。

本記事のまとめ

  • スペック的にはGoPro Hero7 Blackの方が全体的に優っている
  • ビデオ安定化の精度はどちらも優秀
  • OsmoActionはRockSteadyオンの際に画角が狭くなるのが痛い
  • OsmoActionのHDR動画は良いがRockSteadyと併用できないのは残念
  • シャッタースピードが細く広範囲に設定できる点ではOsmoActionが優秀
  • OsmoActionは比較的上級者向けかもしれない
  • 音声操作はGoProの方が優秀

 まあ、まとめるとこんな感じでしょうか?基本的に、OsmoActionもさすがはDJIということで全体的にバランス良く仕上げてきているなという印象を受けますが、現時点ではやはりGoProの方が一日の長もありアクションカメラのスペックとしては優っているように思います。ただし、DJIはドローン市場においてGoProを撤退に追い込んだという実績があるほど技術力の高い企業なので、アクションカメラの分野でもこれからどんどんアップデートして、スペック的にもいつしかGoPro同等、もしくは超えてくるのではないかという気もします。そういった観点からもDJIの今後の動向には注目していきたいと思います。

 てな感じで、今回はここまで!また!

Osmo Action By DJI

DJI

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【c】GoPro
GoPro Hero7 Black

GoPro

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著者プロフィール

Takanori Hashi

東京、奄美大島、宮崎の3拠点生活をしたい30代のおじさん。仕事の傍、子育て&趣味に精を出す一児のパパ。普段はプログラム書いたりデザインしたりWeb関連のお仕事をしています。noteとInstagramも始めました!どちらもフォロワーさんが少な過ぎて悲しい状況なのでフォローしてくれたら嬉しいです!

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