長年メインPCとして活躍していたiMac(2009late)がとうとう寿命を迎えたので(詳しくはこちらの記事)、新しく新型のiMacを買うことにしました。
現時点での最新型iMacは2017モデルになり、「21.5インチ」と「27インチ」、二つのモデルが発売されています。スペックも「2.3GHzデュアルコアIntel Core i5プロセッサ」から、カスタマイズ次第では「4.2GHzクアッドコアIntel Core i7プロセッサ」まで搭載することができます。
iMacと一言で言ってもスペックは様々
新しくPCを新調する際は毎回迷いますよね。ディスプレイサイズからプロセッサやメモリ等のスペック、HDDなのかSSDなのか等々、スペックが高ければ高いに越したことはないのですが、予算にも限りがあるので予算内でベストチョイスしたいですよね。
例えば、新型のiMacで「27インチ」、「4.2GHzクアッドコアIntel Core i7プロセッサ」、「64GB 2,400MHz DDR4メモリ」、「2TB SSD」のようにフルカスタマイズすると、なんと¥583,800(税別)、税込だと¥630,504(税込)もします^^;
60万オーバーです。。これだったら確実にMac Proを買ったほうがいいですね^^;
スペックはこのように性能を高くすれば値段も高くなり、性能は下げれば値段も下がるわけですが、コンピューターに詳しくないとどのようなスペックを構築すればいいかわかりませんよね。お金に余裕があるのであれば、迷うことなく最高スペックにカスタマイズすれば済むわけですが、私のように余裕がない人間は決められた予算内で、自分の用途に合わせてスペックを選択する必要があります。
そのためにも、まずはコンピューターの最低限の知識を持ち合わせていないと良い買い物もできないということで、今回はパソコンの性能を左右するパーツである、プロセッサ、メモリ、ストレージに関して紹介したいと思います。
そもそもプロセッサとは?
上で示したように、スペックが高くなればなるほど値段も比例して上がっていきます。スペックは高いに越したことはないけど、予算内で抑えたい。じゃあ、どういった構成がベストなの?っていうか、「そもそもプロセッサって何?」と思ったことありませんか?
プロセッサ (processor) は、コンピュータシステムの中で、ソフトウェアプログラムに記述された命令セット(データの転送、計算、加工、制御、管理など)を実行する(=プロセス)ためのハードウェアであり、演算装置、命令や情報を格納するレジスタ、周辺回路などから構成される。内蔵されるある程度の規模の記憶装置までを含めることもある。プロセッサー、プロセサ、プロセッシングユニット (processing unit)、処理装置(しょりそうち)ともいう。「プロセッサ」は処理装置の総称で、システムの中心的な処理を担うものを「CPU(Central Processing Unit)」(この呼称はマイクロプロセッサより古くからある)、集積回路に実装したものをマイクロプロセッサ、またメーカーによっては(モトローラなど)「MPU(Micro-Processing Unit)」と呼んでいる。
出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%B5
こちらの引用文のように専門用語を並べられると、突然思考回路がストップしてしまいがちですが、ざっくり簡単に言うと、プロセッサとはCPUを含むデータや命令を処理するハードウェアということになります。よく一般的にはプロセッサ=CPUと認識されますが、もっと噛み砕くとプロセッサは、そのCPUを含むハードウェアの総称ということになるみたいですね。まあ、基本的な理解としてはプロセッサ=CPU(GPU)で問題ないと思います。
ちなみに、CPUとは「中央処理装置」とも呼ばれ、演算処理や制御などをするコンピューターの頭脳のようなもので、もっとも重要なパーツとも言われます。
そもそもメモリとは?
プロセッサの意味が大体わかったら、次に重要になってくるのがメモリです。
メモリとは、読んで字のごとくMemoryなので情報を記憶するパーツになります。データやプログラムを一時的に記憶する部分であり、メモリの容量が多ければ多いほど、パソコンの動作速度は早くなります。特に僕のようにPhotoshopやillustratorなどのAdobe系のアプリケーションを使用するユーザーにとっては、かなり重要なパーツになります。
たくさんのソフトを開いた状態で作業しているときに、パソコンの動作がとても重くなった経験はないでしょうか?そのようにパソコンの動作速度が遅くなった場合は、大体メモリ不足に起因することが多いと思います。
メモリはよくテーブルなどに例えられます。広く大きなテーブルだと、いろいろな物がおけますよね。逆に小さいテーブルですと少しの物を置いたところでいっぱいいっぱいになってしまって、次の物を置こうと思ったら、何かをそのテーブルから取らなくてはなりません。このようにメモリはコンピュータ上の作業机の役割を担っているということになります。
快適な作業環境を構築したい場合は、できる限り多くのメモリを搭載できるパソコンを選んだほうがいいですね。
そもそもストレージとは?
ストレージとは、英語で貯蔵、保管、倉庫といった意味になり、パソコンのデータを長期間保管しておくための補助記憶装置のことです。主にHDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)、DVD、などがストレージにあたります。
データを長期間保管する必要があるため、容量がとても大事になってきます。基本的には多ければ多いほど良いと言うことになります。容量的には、磁気ディスクであるHDD(ハードディスク)が最も容量が多く、新型のiMacでは1TBから用意されていますね。今回壊れてしまった僕のiMacも1TBのHDDを搭載しておりました。
パソコンの内臓ストレージとなると、大体はハードディスクやSSDを指しています。
ちなに、ハードディスクという言葉は既に定着しており、知っている人も多いと思いますが、SSDはあまり知らないという人も多いのではないでしょうか?
主流になりつつあるSSDとは?
近年、SSDというストレージが主流になりつつあります。SSDとは、磁気ディスクのHDDとは異なりフラッシュ・メモリーを使っており、HDDに比べてとても処理速度が早いというメリットがあります。パソコンのストレージをSSDにしたら劇的に変わったという声は、実際に僕も多く聞きますし、体感的に4割ほど高速になったという人もいました。
ただし、SSDにもデメリットがあります。まず一番のデメリットは価格ですかね。SSDはHDDに比べてとても高価です。iMac2017の最上位モデルで比較すると、2TBのFusionDriveと2TBのSSDとでは、154,000円の差があります。Macbook買えちゃいますね(^-^;)
実際に、SSDのメリットとデメリットを少し挙げてみましょう。
SSDのメリット
- HDDに比べて処理速度が高速
- 動作音がとても静か
- 低消費電力
- 耐衝撃性にすぐれ壊れにくい
SSDのデメリット
- HDDに比べ高価
- 書き換え回数に制限あり
もっと噛み砕くと、いろいろあると思うのですが、個人的にはこんな感じなのかなと思います。
デメリットの書き換え回数に関しては、HDDに比べSSDは書き換え回数が少ないのは事実ですが、こちらも10年ほどは全然持つと思うので基本的には気にするレベルではないと思います。そうするとSSDのデメリットは実質価格面くらいかと思うので、お金に余裕がある人はSSDの一択でいいと思います。
いいとこ取りのFusion Drive
HDDとSSDの違いについて簡単に触れてきましたが、HDDとSSDのいいとこ取りをしたストレージがあります。それが、AppleのFusion Driveというストレージになります。Fusion Driveは、Apple社が2012年にiMacのオプションとして発表したストレージであり、ハイブリッドHDDと言われています。
HDDの低価格で大容量というメリットと、SSDのメリットである高速処理を抱き合わせて、低価格で大容量かつSSDのように高速で処理できるという、まさにいいとこ取りのストレージです。
Fusion Driveは、ユーザーがよく使うアプリケーション等のデータはSSD、逆にアクセス頻度が少ないデータに関してはHDDという形で、OS側が自動的に判別してくれます。
iMac2017では、1TBのFusion Driveは32GBのSSD、2TBと3TBのFusion Driveは128GBのSSDが搭載されているようです。
僕のように予算に限りがあるユーザーにとっては、とてもありがたいストレージです。(^-^)
以前は、故障しやすいという声も結構聞いていたのですが、発表されてから時間も経ち技術も安定してきたため、Appleのスペシャリストさん曰く、そのような心配は基本的にしなくてもよいとのことでした。
今回は、新型iMacを購入するにあたり自分自身の復習も込めて、プロセッサ、メモリ、ストレージのついて簡単に紹介させていただきました。新たにPCを新調する際等、参考にしていただければ嬉しいです。^^
この記事のまとめ
- ずっと使っていたiMacが壊れた
- 新しいiMacを買うことにした
- そもそもプロセッサとかメモリとは?