毎日の食事や睡眠時間から体重や体脂肪、BMIなどダイエットの記録にとても役立つアプリサービスとして「FiNCプレミアム」を以前このブログでも紹介しましたが、今回はそんなFiNCプレミアムの個人情報の取り扱いに関して第三者にデータを開示、提供されることはないのか調べてみたので紹介したいと思います。
この記事で分かること
- FiNCプレミアムで登録したデータは第三者に提供されるのか?
FiNCプレムアムとは?
まず、FiNCプレミアムとはFiNCが運営する月額定額制サービスになります。月額960円を払うことでヘルスケアやダイエットの専門家に24時間365日いつでも相談することができたり、様々なクーポンをもらえたりFiNCが運営するFiNCモールというEコマースで使えるFiNCポイントが一般会員に比べてたまりやすくなったり、さらにFiNCのスマート体組成計を無料でレンタルすることができたりするサービスになります。詳しくは下記の記事にて紹介しているので興味がある方は参照してみてください。
FiNCに登録した情報は第三者に提供されてしまうのか?
FiNCはヘルスケアの総合プラットフォームと謳っているサービスであり他のダイエット系のアプリに比べてとてもよく出来ており記録ダイエットにとても役立つアプリであり、冒頭でも述べたように体重から体脂肪、BMI、さらにFiNCの体組成計をアプリと連携させることで合計11項目もの体に関する指標データを自動でアプリに記録することも可能です。さらにFiNCプレミアムに登録すれば専門家への相談、質問が可能になり、様々な情報をやりとりすることができるようになりますし、FiNCの遺伝子検査キットを利用すればさらに細かいデータを登録することも可能です。
そんなヘルスケアやダイエットを管理する上でとても便利なFiNCですが、その一方で1つのサービスにそこまで自分の個人情報を登録してもいいのかという心配もあります。特に遺伝子などの情報は他の個人情報に比べてとてもセンシティブな情報になるので、なおのことですね。
FiNCの個人情報の取り扱いは?
そこで気になるのがFiNCの個人情報の取り扱いです。個人情報の取り扱いに関しては基本的に公式サイトの利用規約に記載があるので確認してみます
このページに個人情報の取り扱いがまとめられていますが、今回取り上げる項目は「個人情報の第三者提供」についてです。ここに記載されている内容を元にFiNCが個人情報を第三者に提供する際にどういった基準で管理しているのかが分かります。
とりあえず、第三者に個人情報を開示、提供する場合の条件を抜粋してみます。
1. ご本人の同意がある場合
2. 裁判所、検察庁、警察、税務署、弁護士会またはこれらに準じた権限を持つ機関から開示を求められた場合
3. 人の生命、身体または財産の保護のために必要がある場合であって、ご本人の同意を得ることが困難である場合
4. 合併、会社分割、事業譲渡その他の事由によってプライバシー情報の提供を含む当社の事業の承継が行われる場合
5. 特定の個人を識別できないように加工したデータを作成し、当社の提携先などに開示または提供する場合
6. その他当社の各サービスにおいて個別に定める場合
この内容を見る限り、基本的に第三者に情報を提供することはないということが分かると思います。5の「特定の個人を識別できないように加工したデータを作成し、当社の提携先などに開示または提供する場合」に関しても、提携先にデータを開示、提供することはあっても、その際は個人を識別できないように加工した上で扱うとのことなのでその情報から個人を特定することはできないようになっています。
ただ、1つ気になる点があります。それは最後の「その他当社の各サービスにおいて個別に定める場合」という文言です。つまり、FiNC全体としてはここに記載されている条項に法って個人情報を扱うけど、個別のサービスで別途取り決めがある場合はまた話しが変わってきますよということがこの文言から読み取れます。
FiNCプレミアムの個人情報の取り扱いは?
では、FiNCの月額定額サービスであるFiNCプレミアムの個人情報の取り扱いに関しても確認してみたいと思います。
FiNCプレミアムの利用規約は別途こちらのページに記載があります。
この利用規約にある個人情報の取り扱いに関して確認してみます。
1. 当社は、ユーザーから取得した個人情報等を、当社が別途定める「個人情報の取り扱いについて」その他個人情報の取り扱いに関して定める文書に基づき、適切に取り扱うものとします。
2. 本サービスを利用する場合、ユーザーが提供する個人情報等を当社が「個人情報の取り扱いについて」その他個人情報の取り扱いに関して定める文書に基づいて扱うことに同意したものとします。
3. 当社は、本サービスにおいて、ユーザーの動向を調査する為に外部ツールを用い、統計的な利用情報の取得及び記録をしています。
4. 本サービスに関連して、株式会社ベネフィット・ワンが取得する個人情報等の取り扱いについては、同社のプライバシーポリシーに準拠します。
この記載を読む限り、基本的には先ほど紹介した「個人情報の取り扱いについて」のページに記載されている内容に法って扱うようですが、気になる点が2箇所ありますね。
まず、1つ目が3の「当社は、本サービスにおいて、ユーザーの動向を調査する為に外部ツールを用い、統計的な利用情報の取得及び記録をしています。」です。ここの外部ツールってなんなのか?そしてその外部ツールを利用することで、そのツールの提供元に情報は流れないのか?ということが気になります。
もう一点が、4の「本サービスに関連して、株式会社ベネフィット・ワンが取得する個人情報等の取り扱いについては、同社のプライバシーポリシーに準拠します。」です。株式会社ベネフィットワンという初めて耳にするワードが出てきましたね。この文言を見る限りこの会社が情報を取得しているんじゃないかと疑問を持ってもおかしくありません。
カスタマーに問い合わせてみた
そこで、この2点に関して気になったのでカスタマーに問い合わせてみました。
まず、1つ目の外部ツールについて聞いてみたところ、具体的なツールの内容は教えてもらえませんでしたが、この外部ツールを利用することによって個人情報に該当する情報を提供することはないとのことでした。
そして、2つ目の株式会社ベネフィット・ワンが取得する個人情報については、「株式会社ベネフィット・ワンへはリンクによる誘導をしているが、同社への第三者提供は行なっておりません。また、リンク等を辿って同社のサービスをご利用になられる際には、同社のプライバシーポリシーが適用されます」との回答をいただきました。要するに、この件に関してはFiNCのアプリから株式会社ベネフィット・ワンへのリンク誘導をしており、その遷移先にて個人情報を登録することがあるがFiNCから株式会社ベネフィット・ワンへの情報提供は行なっていないとのことのようです。
つまり、この気になる2点に関しても第三者への個人情報の開示、提供をしていないとのことなので、基本的にはFiNC、およびFiNCプレミアムを利用することでFiNC以外の第三者に個人情報が開示、提供されることはないということが分かりました。
FiNCの狙い(個人的仮説)
ちなみに、個人的な勝手な仮説ですがFiNCのビジネスモデルの最大の目的は出来るだけ個人のヘルスケアやダイエットに関するデータを集めて加工して統計データにすることでデータ商売をすることが一番の目的なのではないかと思います。
FiNCの利用規約に個人情報の利用目的の中に「マーケティング調査、統計、分析のため」とあるように、ユーザーから集めたデータを元に個人と認識できないように加工した上で、統計、分析をしてそれを商品としてビジネス展開していくのではないかと思います。そのため、FiNCプレミアムも月額960円ですが、毎月同等のポイントを還元するなど赤字覚悟のサービス内容でユーザーの獲得を優先しているのではないかと思います。
まあ、これは最近では多くの企業がやろうとしていることなのでFiNCに限ったことではないですけどね。ZOZOTOWNのZOZOスーツとかね。
まとめ
ということで、今回は記録ダイエットの強い味方でもあるFiNCの月額定額制サービスであるFiNCプレミアムの個人情報の取り扱いに関して、第三者への開示、提供はあるのかどうか調べてみました。
基本的には第三者への開示、提供はありませんが、個人を認識できないように加工した上で登録した情報等は、統計、分析、マーケーティングを元に利用されるということかと思います。
では、そんな感じで今回はここまで!また!