IQOS(アイコス)などの加熱式タバコが市民権を獲得して数年経ち、紙タバコの需要も日に日に減少している昨今ですが、加熱式タバコと同様に現在若者を中心に人気が拡がっているのがVAPEと呼ばれる電子タバコです。
このブログでも紹介しているVAPEの「myblu」はコンビニでの販売も開始され、タールはもちろんニコチンもゼロということで徐々にユーザーが増えてきている印象を受けます。
そんな加熱式・電子タバコの需要が日本でも増えていっている状況ですが、今回は現在アメリカで社会現象にもなっているほど人気爆発のVAPE「JUUL」を購入してみたので開封や使い方、またJUULについていろいろと紹介したいと思います。
なお、JUULをはじめとしたVAPEは二十歳未満の方の購入、使用は制限されていますのでその点ご理解いただき読んでいただければと思います。
アメリカで人気爆発のVAPE「JUUL」とは?
まずは、JUULそのものに関して説明していきたいと思います。
JUULとは、VAPEと呼ばれる電子タバコの一種になります。他の電子タバコ同様液体状のリキッドをコイルで気化して吸い込む電子タバコになります。
Pax Labsによって開発されたVAPE
JUULはアメリカのサンフランシスコに拠点を置く「PAX Labs」という会社によって2015年に発売されました。ちなみに、このPAX Labsという会社の前身となる会社は「Ploom」という会社で、みなさんご存知の「プルーム・テック」の元となる電子タバコを製造していた会社になります。このPloomという会社からJTI(日本たばこ産業インターナショナル)が2015年にPloomの商標など諸々を買収した結果、PAX Labsという会社に変更されました。
さらに2017年に、このPax Labsから「JUUL Labs Inc」という会社として分社化され独立して現在にいたっています。
電子タバコ市場で75%もの圧倒的なシェアを誇り現在の評価額は380億ドル
2015年に発売されたJUUlは発売直後から独自のマーティングとUSBのようなシンプルで操作簡単なデバイス、またニコチンも含まれたリキッドによって若者を中心に爆発的なヒットを博します。3年あまり経った今もその勢いは止まることなく成長をい続け、今では電子タバコ市場の約75%のシェアを独占していると言われており、紛れもなく電子タバコ市場のリーディングプロダクトになります。
その証拠に去年の暮れ2018年の12月にフィリップ・モリス・インターナショナルなどのタバコ会社をグループに持つアメリカのタバコ大手「アルトリア・グループ(Altria Group)」が発行済株式の35%を取得し、128億ドルもの巨額の出資を受けています。そして、その評価額は380億ドル(約4兆円)という破格の金額になっています。
ちなみにフィリップ・モリス・インターナショナルは日本でも絶大な人気を誇るIQOSを製造・販売している会社ですね。
そしてフィリップ・モリス・インターナショナルはIQOSをアメリカでも販売しようという動きも出ています。(IQOSはアメリカではまだFDAが認証していないので販売できない)
パンチの効いた清涼感で若者を中心に爆発的な人気を博す
そんな爆発的なヒットを飛ばしているJUULですが、その人気の最大の要因はUSBはおしゃれなデバイスや使い勝手の良い操作感ではなく、紙タバコに近いガツンとしたパンチの効いた清涼感だと言われています。IQOSやプルーム・テックなどを試したことがある人であれば分かると思いますが、加熱式や電子タバコは紙たばこに比べてこの脳にくるガツンとしたパンチ力が弱いという側面があります。しかし、JUULは紙タバコにも負けないほどのパンチの効いた味わいを楽しめ、さらにニコチンも含まれているので若者だけではなく紙タバコユーザーの取り込みに成功したことが大きな要因とされています。
FDAも懸念するほどの社会現象的人気
しかし、成長著しいJUULですが、その社会現象にもなるほどの爆発的人気ぶりや若年層ユーザーの多さから、FDA(アメリカ食品医薬品局)はニコチン依存を高める危険性等の注意喚起を公式に発表していることも事実としてあり、違法的な小売店などの摘発や未成年者へのネット販売の規制などの動きがアメリカでは拡がっていいます。JUULにはニコチンも含まれているので、その点紙タバコ同様依存性の高い電子タバコでもあるので使用するには十分注意が必要になることも頭に入れておくべきでしょう。
ニコチンを含むリキッドは日本で購入できるのか?
JUULのカートリッジにはニコチンも含まれると説明しましたが、日本では基本的にニコチンが含まれるリキッドは薬事法の関係上医療品に含まれるので、日本で流通させることはできません。冒頭でも少し触れたコンビニで販売されているmybluなどの日本で流通しているVAPEにはニコチンは含まれていません。
ただし、個人が個人の責任のもとに使用に限って使う個人輸入であれば可能となります。
では、具体的にどのくらいの量であれば個人輸入可能なのかと厚生労働省のこちらのページの34ページ目に記載があります。
リンク先の情報を元にすれば、およそ1ヶ月分の量(カートリッジの場合は60個、リキッドの場合は120ml)であれば個人輸入が可能となるようです。
JUULを実際に購入してみた(非ニコチンリキッド)
そんないろいろな意味で話題沸騰なJUULですが、実際に購入してみました。ただし、今回はニコチンが含まれないリキッド(個人輸入に該当しない)を含んだスターターキットを購入してみました。
リキッドの味は「フルーツミント」にしてみました。
ちなみに、ニコチンを含まないJUULスターターキットはこちらで購入できます。現時点でJUULデバイス本体と4ポッド入りのカートリッジがついて約7,000円で購入できます。
JUULのパッケージ
まず、届いたJUULのパッケージはこんな感じ。
右の白いパッケージがJUULデバイスで左のパッケージがカートリッジのパッケージになります。カートリッジのパッケージの「NON-NICOTINE」という表記を見れば分かる通りニコチンが含まれていないカートリッジになります。また、JUULデバイスのパッケージにもニコチンを含まないカートリッジの使用を目的としたデバイスですという旨の記載がありますね。これは薬事法の関係上、こういった記載をしているのでしょう。
開封
JUUL本体のパッケージを開封するとJUUL本体と充電用USBデバイスが入っています。
とてもシンプルでコンパクトなデザインですね。アメリカの若者の間ではこの外観がおしゃれということが流行の1つの要因として挙げられていますが、確かにUSBのようなスタイリッシュさがおしゃれですね。
デバイスの裏側にはこのように「JUUL」と刻印されています。
カートリッジを開封
続いて、カートリッジも開封してみましょう。このカートリッジにはリキッドポッドが4つ入っており、使用回数の目安は1ポッドにつき150〜200パフほど使用できるようです。ちなみに「パフ」とは吸引することを指しています。
実際に使用する際は写真の緑のキャップを取り外して使用します。
サイズや重さは?
では、実際にカートリッジをデバイスに装着してみたいと思います。
JUULデバイスのサイズ感はカートリッジを装着した状態で直径が9.4cmで、横幅が1.5cm、重さは50gとなっています。
数字ではわかりづらいかもしれませんが、通常の紙タバコよりも若干直径が長いくらいなので、胸ポケットなんかにもサクッといれることができます。重さは50gなので、生卵一個よりも軽いくらいです。
評判通りのパンチの効いた清涼感
では、早速実際に吸ってみましょう。
吸引すると、デバイスのEASEと呼ばれる部分が白く光ります。
今回はニコチンを含まないカートリッジですが、吸ってみたところ「これは確かに流行るな〜」と思いました。
確かに評判通りのパンチの効いた清涼感がガツンときますね。味わいもミントの甘さも感じられつつ良い感じです。パンチ力としてはmybluのストロングメンソールに近い、もしくはそれ以上の清涼感を感じますね。
これにニコチンが含まれていたら確かにハマってしまう人も多いのは頷けますね。。
ちなみにmybluと同様カートリッジをデバイスに差し込むだけで充電が切れるまで何度も吸うことができます。
充電してみる
JUULの充電が切れるとEASE部分が赤く光ります。赤くなったら付属のUDB充電器で充電をします。
まず、下の写真のようにコンセントに充電器をセットします。ちなみに下の写真のコンセントに差し込まれてるプラグは別のものでJUULのスターターキットに含まれているものではありません。
そして、ここにJUULデバイスを差し込みます。
縦にして充電するスタイルがちょっと邪魔というか慣れないですが、おそらくこれはリキッドの液漏れを防ぐためだと思います。
これであとは充電完了を待つだけです。
使用済みカートリッジは捨てるだけ
JUULはmyblu同様カートリッジ式のVAPEなので、リキッドがなくなったらカートリッジを外してゴミ箱にポイっと捨てるだけです。
わざわざコイルのメンテナンスなどしなくていいので、とても楽ですね。
まとめと感想
いかがでしたでしょうか?
今回はmybluの新フレーバーの1つ「ストロングメンソール」について簡単なレビューをさせていただきました。
使用してみた感想としては、とても使い勝手が良くて外観もスタイリッシュでおしゃれ。テイストもパンチの効いた清涼感がガツンとくるので流行るのも納得といった感じです。
VAPEは紙タバコを辞めたい人が禁煙時補助目的として使う方も多いですが、ニコチン入りのJUULであればたぶん簡単に乗り換えられると思います。ただ、JUULのニコチン含有量は紙タバコと比べても結構高いので、逆にJUULから抜け出せなくなる可能性があるのでその点は注意が必要ですね。ただ、JUULリキッドには発がん性物質と言われる「タール」は含まれないので、その点では紙タバコよりもマシなのかもしれませんけど。。まあ、そこは今後の科学的な検証データを待つしかないという感じかと思います。
とにもかくにも、現在の電子タバコ市場を引っ張っている存在であるJUUL。アメリカでは社会現象にもなるほど良い意味でも悪い意味でも注目を集めていますが、今後も目が離せないVAPEであることは間違いないですね。
ということで、今回はここまで!また!