失ったセリエAの輝き

 今期ユベントスの5年連続のスクデットで終えたセリエA。

 90年代にはセリエA7年連続でUEFAチャンピオンズリーズの決勝まで進むなど世界最高峰リーグであったが、カルチョスキャンダルによりリーグ事態に影を落とし更に各クラブにも明と暗が別れ現在もその影を払拭できず一時は世界トップリーグとして移籍候補の最優先であったが、現在はリーガ、プレミア、ブンデス、セリエと言った現状にまで後退している。

 移籍先の優先順位が後退した事によりトップ選手、若手、監督等がセリエAを離れるとともにフーリガンと言われた熱狂的なファン離れも進み、満員であったスタジアムも空席が目立ち収入の低下に繋がりリーグ自体の魅力、戦力低下にも繋がっている。

 W杯優勝4回、UEFA欧州欧州選手権(EURO)優勝1回と強豪であるのは間違いないが、カテナチオと言われ1-0ウノゼロで勝つ事が美学とされてきたスタイルは、ファンタジスタ不在、サッカースタイルの変化、世代交代の失敗により不振に喘ぎスタイルを崩してパスサーカーへ変更も失敗し、代表でも世界に一歩遅れをとる負のスパイラルに落ちていく事になった。

 国内リーグの低迷の始まりであるカルチョスキャンダルの渦中であったセリエ3強の1つのユベントスは、セリエB降格のペナルティを受けるも、主力選手が抜ける事無く翌年にはセリエAへ復帰を果たし2年後には世界舞台に戻り、アントニオ・カンテを監督に向かえ5年連続のスクデットを取るなど以前の力を取り戻し唯一世界で戦えるのクラブである。

 カルチョスキャンダルの渦中に台頭したのが、セリエ3強の1つのインテルである。ロベルト・マンチーニ、ジョゼ・モウリーニョにより名立たる監督、タレント選手を要し、5年連続スクデットを取り黄金時代を築くも、監督交代、主力選手放出、世代交代に失敗し徐々に世界舞台から姿を消し以前の面影は無く現在はリーグ中堅クラブになっている。 セリエ3強の1つのACミランは、カルチョスキャンダル以降1度スクデットを取ったのみに留まっている。インテル同様有力選手を獲得しているものの生かしきれなく低迷し、レジェンドを監督起用する等一時凌ぎの対応により迷走しスクデットはもちろん、世界の舞台から姿を消し中堅クラブへとなっている。

 現在、古豪のASローマ、ナポリ、フィオンティーナなどが世界舞台に戻り出てはいるが、やはりまだ世界とは戦える力は無くEL、CL共に16強には名を連れる事が少ない。

 サッカーとは経済的な要素も含まれ選手の移籍金、サラリー等の大きな影響を及ぼすのは明確ではあるが、選手は短い選手生命の間に大きなサラリーを獲得する事もさながら世界舞台で戦いたい気持ちが強くありUEFAランキングポイントの高いリーグに行く事で与えられるチャンスが違ってくるのは明白であり、そのチャンスのあるリーグを選ぶのは当然な事であり、実際EL、CLに名を連れるクラブ数とUEFAランキングポイントの多さに比例している。

 ユベントスは、セリエAの中で唯一のCLを十分に戦える力を持っているクラブではあるが、UEFAランキングポイントを稼ぐには1クラブでは限界がある為、EL、CLで戦えるクラブが多くあるリーグにする為にリーグ自体の底上げが重要である。現在のリーグ1強では無く以前の様な3強、それ以上の強いクラブがリーグで激しく戦うことが肝心であり、やはり復活のカギは世界的な人気度、認知度を持つACミラン、インテルが以前の力を取り戻し、ASローマ、ナポリ、フィレオンティナ等の多くのクラブが上を目指す事によりリーグを活性化する事で、世界でも負けないクラブとなり、UEFAランキングポイントを獲得する事ができ、選手、監督、観客に魅力的なリーグになり世界最高峰リーグと呼ばれる様な輝かしいリーグに戻ることが先決だろう。

 現代サッカーは日々進化、変化をしていく中、イタリア独自のスタイルは継承しつつ世界と戦える力を持つ事がリーグの魅力を取り戻す事になり差別化に繋がると思われる、その為には有名なタレント選手では無くクラブのスタイルに合った選手等を獲得する事が重要である。今年の夏はリオ・オリンピック、ユーロ2016、コパ・アメリカ等の多くの大会がある為、これからの移籍期間に十分な補強と若手の育成、発掘に期待し、来る16-17シーズンに望んで欲しい。

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サッカー

著者プロフィール

Takanori Hashi

東京、奄美大島、宮崎の3拠点生活をしたい30代のおじさん。仕事の傍、子育て&趣味に精を出す一児のパパ。普段はプログラム書いたりデザインしたりWeb関連のお仕事をしています。TwitterもInstagramも基本フォローバックするのでお気軽にフォローしてください!

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