現役プログラマが実際に感じたWeb系フリーランスのメリット・デメリット

 「フリーランスの経済規模が初の20兆円超え」

 これはランサーズの実態調査の結果らしく、果たして本当なのかどうか分かりませんが、政府の副業推奨政策をはじめ何かと最近フリーランスが改めて注目されており、実際にフリーランスのプログラマやデザイナーとして独立して活動していきたいと思っている方も多いのではないでしょうか?

 そこで今回はフリーランスのプログラマ兼デザイナーとして9年間活動してきた筆者が、これまで活動してきて実際に感じたフリーランスのメリットとデメリットを紹介したいと思います。

 ちなみに、本記事の内容はあくまで僕個人の経験に基づいた内容になっているので、全てのフリーランスの方に当てはまるものではないので、その点ご了承ください。

Web系フリーランスになるメリット

 それでは、早速Web系フリーランスになるメリットの方から挙げていきたいと思います。

仕事が安定すると収入が増える

 まず、フリーランスになるメリットの最大の魅力の1つは、やはり収入の面だと思います。これからフリーランスになろうとしている方の中でも一番気になるのはこの点になるのではないかと思いますが、結論から申し上げると僕の場合は収入は増加しました。

 ただし、これはあくまで仕事があるという前提での話しであり、仕事がなければ収入はゼロなので必ずしも収入が増えるという訳ではないので条件付きのメリットということになります。

 基本的にフリーランスになり仕事も順調に受注できるようになると収入は会社員時代に比べて増加します。なぜなら、会社員時代は給与ですが、フリーランスになると報酬というかたちになります。給与の場合は雇用関係が前提になっており、プロジェクトベースではなく期間ベースでの契約となり、その期間の給与を補償する変わりに貰えるお金も比較的少なくなります。その点、フリーランスの場合はプロジェクトごとの契約になり報酬(謝礼)ということになるので、その分貰える金額も会社員に比べると多くなります。

 つまり、フリーランスの場合は継続的に仕事が貰えると収入もグッと上がります

 具体的な金額に関しては、人それぞれ価格設定が異なるので一概には言えませんが、順調に案件を貰えれば1,000万円以上稼ぐことは非現実的なことではありません。実際にそれくらい稼いでいるフリーランスの人はゴロゴロいます。自分も年によって浮き沈みがありますが、平均的に会社員時代の2倍〜3倍くらいになりました。

フリーになりたての頃、たった1つの案件報酬だけで会社員時代の月給を大きく超えていたのでびっくりしたのを今でも覚えてますね

自由な時間が増える

 続いて、収入が増えることと同じくらいもしくはそれ以上に大きなメリットが自由な時間が増えるということになります。

 フリーランスになると休みを取るタイミングであったり営業時間などは自分で自由に決めることが可能です。例えば半月だけ働いて半月休んだり、半年一生懸命働いて半年遊ぶといったことも可能です。また朝起きるのが苦手な人はお昼から働くというスタイルでもいいし、夜早く寝たい人は早朝に起きてお昼までに仕事を終わらせるといったスタイルでも誰にも文句は言われません。

 僕の場合は、家族持ちなので家族との時間、特に子供との時間をしっかり取ることができ、子育てにも積極的に関わることができるので、その点では収入よりも大きなメリットなのではないかと思います。会社員時代は残業も多かったので、もし今も会社員だったら今のような子供との時間はなかったのではないかと思います。

子育てに協力できると奥さんにも喜ばれますよ!

満員電車に乗る必要がない

 実は、自分がフリーランスになった最大の動機はこれです。会社員時代、毎日非現実的な満員電車に乗っていた自分は通勤の一時間くらいがもう地獄でしょうがなかったです。もともと田舎育ちなので人混みが苦手な自分にとっては、あの満員電車はあまりにも過酷で精神的に大きなダメージを受けていました。

 これがフリーランスになると勤務時間帯も自由に決めれるし、勤務地も自宅の近場に作れるし、PCさえどこでも仕事ができるので自宅でも仕事ができるので、基本的に満員電車に乗ることなんてなくなりました。たまに仕事と関係ないところで満員電車に乗らざるを得ない場合があるのですが、その時に毎回フリーランスになって良かったと感じますね。

満員電車に乗ってる間中ずっと「絶対に独立してこんな環境から抜け出してやる!」と思っていましたね(笑)

仕事や人を選ぶことができる

 会社員の方は誰もが経験したことがあると思うのですが、苦手な人でも仕事となると嫌でも付き合っていかなければなりません。上司や部下との人間関係がうまくいいかない人もいるでしょう。自分も会社員時代に人間関係に悩んだこともありますが、フリーランスの場合は苦手な人と無理して付き合っていく必要はなくなります。もちろん中にはクライアントの中に苦手な人がいる可能性もありますが、その人と仕事をしたくなければ断ればいいだけですし、プロジェクトごとの仕事であれば一定の期間我慢すればいいだけです。

 自分もフリーランスになってからこれまで多くの人と出会い、もちろん中には苦手な人もいましたし、仕事を受けた以上は前向きに接していく必要がありますが、プロジェクト単位での付き合いと割り切ればストレスに感じることもないですし、むしろその余裕から苦手な人との付き合いもうまくできるようになり、今では苦手な人はほとんどいなくなりました。9年経った今では、一緒にお仕事させていただいている人は好きな人ばかりです。

誰と一緒に働くかってとても重要なことですよね

経費計上できる

 フリーランスと会社員の違いの中で、大きなものがこの経費という概念です。

 フリーランスになると基本的には個人事業主もしくは法人代表というかたちになります。そうすると仕事で使っているパソコンだったり携帯電話だったり、クライアントとの打ち合わせや会食、また仕事に関する交通費は経費にすることができます。在宅ワークのフリーランスであれば家賃の一部を経費にすることも可能です。

 例えば会社員だと会社に自己都合でタクシー通勤した場合、この交通費は経費にはなりませんが、フリーランスだと打ち合わせでクライアント先にタクシーで行ったとしても経費として計上できます。

 しっかりと経費計上することで余分に税金を払わなくていいので大きなメリットの一つですね。ちなみに、ちゃんと仕事に関わることのみ計上してくださいね。

仕事に関わる自己投資が経費になるのは良いよね

Web系フリーランスになるデメリット

 さて、ここまで読んでフリーランスってなんて良いワークスタイルだろうと思ったかもいるかもしれませんが、安心してください。デメリットもしっかりとあるのでそちらに関しても紹介していきたいと思います(笑)

収入が不安定

 メリットでも言及しましたが、フリーランスの場合は継続的に仕事がもらえれば収入は増えますが、基本的には収入は不安定になります。良い年もあれば悪い年もあります。月単位で見てもとても忙しい月があれば、仕事がないような時期もあるので、会社員の時のような毎月安定的な収入を得ることが結構難しくなります。

 例えば、先月は100万円以上の売上があったけど、今月は0円のような極端なケースもザラにあります。

Web業界で言えば、プロジェクト毎に契約して仕事をするケースが多いので、一つの仕事が終われば次の仕事まで基本的に収入はないし、次の案件もあるとは限りません。

 フリーランスの業務形態も様々ですが、基本的にはこういったスタイルになると思うのでメンタル的に追い込まれる時も出てくることは覚悟しておいた方がいいでしょう。

安定収入をうらやましく思うことは結構あります(笑)

保証がなく社会的信用が低い

 フリーランスは法人化しない限り社会保険なども組めませんし、会社員のような福利厚生制度も基本的にはありません。つまり保証がありません。

 会社員であれば休業制度など様々な制度があり、一定の期間仕事をしなくてもある程度の収入が保証されたりしますが、フリーランスの場合仕事をしない限り収入はなくなるので、人一倍健康面などをケアする必要が出てきます。

 また、何かトラブルがあった場合に会社員であれば会社としての責任になり個人にまで責任が追求されるようなことはあまりありませんが、フリーランスだと自分自身が代表になるので矢面に立たなければならなく責任の大きさも会社員に比べると大きくなります

 また、フリーランスになると個人事業主や法人代表という肩書きになるので一見社会的信用が増すと思う方もいるかもしれませんが、基本的にフリーランスは会社員に比べると社会的信用は下がります

 会社員であれば雇用主である会社の信用にぶら下がるということになるので、一社員でもあっても会社の信用で評価されます。その反面フリーランスだと個人という見方をされてしまうので、例えばクレジットカードの作成や住宅ローンなどの審査は会社員よりもだいぶ厳しく見られるということは覚悟しておく必要があるでしょう。

 特に独立当初は売上もまりあがらなかったりするので、なおさら厳しくなります。

社長って意外と信用ないんだよね・・・

出来ることに限界がある

 フリーランスの場合、基本的に個人なので必然的に出来ることに限界があります。例えば、受注案件もやりつつWebサービスを開発したいとなっても一人なのでどうしてもスピード感に欠けますし、負担が大きくなります。また、幸運にも多くの案件の依頼があったとしてもこなせる数には必ず限界があるので、その点では一人故にチャンスを逃してしまうというリスクも内包しているのかなと思います。やりたいことがたくさんある方はどこかでフリーランスから法人化して人を雇った方が出来ることが格段に増えるのではないかと思います。

やっぱり人の力に頼ることの大切をすごく実感しますね

事務処理等の手続きが増える

 フリーランスになると本職の仕事以外の事務処理等の作業も基本的に自分でしなくてはなりません。会社員であれば経理部がやるような売上や経費、領収書の管理等、さらに営業も自分でやらないといけなくなります。また、年度末には確定申告などの税金に関することもしなければなりません。

 諸々、事務処理を外注することも可能ですが、それにはもちろん費用が発生するのでコストにもなります。会社員時代には当たり前のように誰かにやってもらっていた作業を全て自分でこなしていかなければならないので、その点では本職以外のこともやる必要があるのでその分負担は増えてしまうという側面があります。

事務処理は苦手(笑)

まとめ

 このように、フリーランスのメリットとデメリットは背中合わせという側面があり、自分の努力次第でメリットにもデメリットにもなり得るというのが特徴なのかと思います。

 努力次第と言ってしまっては元も子もないかもしれませんが、フリーランスというワークスタイルを9年やってきて思うのはフリーランスは会社員に比べて金銭的な保証もないし、良くも悪くも自由なので人一倍努力することが本当に大切です。その分、努力した上で結果に結びついた時の達成感や喜び、また正当な対価は会社員の時には体感したことないものがあるのも事実です。

 これからフリーランスになりたいと思っている方は期待と不安が入り混じっていることかと思いますが、とにかく人一倍努力するということで自ずと道は開かれていくと思います。

 ということで、今感じで今回はここまで!また!

著者プロフィール

Takanori Hashi

東京、奄美大島、宮崎の拠点にサーフィンとスノーボードが好きなフリーランスのWebクリエイターです。普段はプログラム書いたりデザインしたり映像作ったりしています。いろいろな人の話しを聞くのが好きなので、このブログを通して多くの人と繋がりが出来たら嬉しいです。noteとInstagramもやっているのでフォローしてくれたらありがたいです!

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